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「質問に対する回答」についての考えと、思い出話

Android全然関係ない記事です。

このブログでもよくコメント欄で質問をよく受けます。それにどう答えるのがいいのか、そういうことも考える必要があるというか、私なりのポリシーみたいなものがあります。

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思い出話

私は「図書館情報大学」という(今はその名がなくなった)大学に通っていました。こんな名前でも国立大学だったんですよ。
名前の通り図書館情報学について学ぶ学校で、中でも印象的だった授業が「情報サービス論演習2」でした。
ここではいわゆるレファレンスサービスの演習をやります。

図書館利用者が「ハットトリックの語源が知りたい」だとか「夏目漱石の小説が載った雑誌はなんという名前でいつまで刊行されていたのか」といった質問を持ってきた時に、それに回答するようなものです。
ただ、ここでその質問に対する答えを直接教える…というのももちろんあるのですが「それは○○の本で調べるといいですよ」というように答える方法もあります。答えを直接言うのではなく、それが載っているソースなり調べ方を教える、というものです。
なので演習では教授から1人ずつ別の質問が与えられ、次の授業までにそれを調べてくるということをやっていました。もちろん、その答えが合っているかどうかではなく、調べ方だったりどんなツールを使ったか、複数のソースで確認したか、といった過程が重要視されていました。

今の考え

そんな環境で育ったこともあり、私は質問に対してただ単に答えを与えるだけでは仕方ないと思っています。
その時はその人はそれで満足しますが、次にも同じような質問を繰り返すことになるからです。何も身についていない。だったら多少遠回りでも調べ方を教えてあげたほうがその人の為になる、ということです。

その「調べ方」のために、自分で解説記事を書いたりその情報を整理して見つけやすいようにするということも大事です。そういうこともやっていきたいと思っています。

おまけ

図書館情報大学って何やってるの?的なことをよく聞かれました。図書館と情報を分けて捉えられがちですが、図書館情報学という1つの学問になっています。
で、今思うに図書館情報大学というのは、図書館のことももちろんですが、情報検索のエキスパートだと思っています。
今はGoogleなどでネット検索がとても簡単にできる時代ではありますが、そんな時代に合わせて情報検索の能力は重要…もはや必須です。そんな時代にこんな学問を学べて良かったと思っています。仕事の役に立つというよりは人生に役立つものだったと思います。

そしてそんな図書館情報大学は、今では筑波大学の一部となっています。
統合されてから偏差値が上がったので、低い時に入れて良かったです…。

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