ドラクエ1、というかドラクエポータルアプリ、ダウンロードしました。
最初のイメージではポータルアプリを起動して、その中からドラクエ1のダウンロード項目があると思ってたのですが、最初から含まれているのかなんなのか、ポータルアプリからそのままドラクエ1が起動できました。
いちいちポータルアプリを起動しなくてはゲームが出来ないのは面倒ですが、メーカー側からのお知らせが必ず目に入るという理由もまぁわかります。あとはそれが受け入れられるかどうか、ですね。
で、このドラクエ1ですが、スーパーファミコン版をスマホに移植したものです。そのためにスマホ用のUIにと調整されているのですが、なかなか評判悪く、ダウンロード開始直後のTwitterではその文句ばかりでした。ただ、よく考えられている部分もあったので、今回はちょっとそのあたりを見てみようと思います。
とはいっても、私はUIの専門家でもないので、私がプレイ上で感じたものを書くだけですけど。
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オープニング
オープニングのこのロゴは懐かしさあっていいんですが、その下の「冒険をする」とかのボタン…、なんやねん、これ。
2,3個前の時代のデザインのボタンのような。まぁドラクエ1はそれより前の時代ですが、それにも合っていない。
ただ、スマホだと押せるものは「ボタン」として表示しておかないとプレイヤーが気づかないので、どうにかして押せることを気づかせる表現が必要なのはわかります。物理キーがあって、それを動かすとカーソルが動いて、今どこを選択しているのかがわかる、というのとはちょっと違いますからね。
会話ウィンドウが中央寄り
最初にスクショを見た時に「あれ?」て思ったんですよね。なんかウィンドウがかなり上にあるなぁ…って。でもこれ実際にプレイしてみたら理由がわかりました。
会話を続けるには画面をタップするんですが、そのタップ用のスペースとして下側が空けられているんですね。タップで指を構えていてもウィンドウが隠れない。なるほどなー。
ただ戦闘画面など、その高さが統一されていないのがちょっと気になりました。
上にあるスペースは無駄?
下が空いている理由はわかったけど、上も妙にスペースあるよね、と。
まぁ今回はいろんな解像度(縦横比)の端末で動作させるので、そのためのスペースではないのかな?と。縦が短い端末では上下のスペースが削られるんじゃないかと思います。
試しにiPhone4Sと同じ縦横比にしてみると、あらピッタリ。
他のゲームだと、わりとこの長辺に黒帯付けて対応させている例が多いんですが、長いならその分たくさん表示させよう、というのは好感が持てます。
そもそもなんで縦向きなのさ?
スマホのゲームはわりと横画面ですし、同じスクエニのFFシリースなんかも横画面です。なのになぜ縦画面なのでしょう?
私の仮説では、このゲームのターゲットがオッサンだから、となります。オッサンが通勤電車の中で片手で楽しめる、それがスマホ版ドラクエなんだ、と。
いやね、オッサンはね、電車の中でゲームやってるのはちょっと恥ずかしいんですよ。まぁ画面見られなければゲームやってるのか日経新聞読んでるのかわからないですよ。でも画面横にしてスマホ持ってたら、あぁゲームやってんだなって感じじゃないですか。それに横画面にしたら両手持ちになりますよね?電車の中で立ちながら両手持ちはちょっとつらいです。
若い人は、電車の席に座って横画面でゲームしたり、PSPもDSも横画面ですけど、オッサンにはそれができないのですよ。
だいたい、こんな「ドラクエ1」「スーファミ版」とか、もうオッサンをメインターゲットにしてるしか無いじゃないですか。いやゲームに限らず、最近はこういう30-40のお金を持ち始めた、それでいてわりと子供時代にお金を使ってきた世代をターゲットにした懐かしシリーズが多いですよ。(私がその世代だから「今」それを感じてるだけで、いつの時代もあるのかもですが。)
まぁ、そんなわけで、とにかく、ドラクエ1は「電車の中で片手でオッサンがやる」というシチュエーションを想定しているんだと、私はそう思います。
評判の悪いコントロール
主人公を動かすこのコントロールサークルがまた評判悪いです。
ただ、これ中央のボールを上下左右にドラッグして、そのままサークルの外で維持していればその方向に押し続けている事になるんですね。サークル上の矢印はあんまりこだわらなくていい、と気づいたらずいぶん楽になりました。そのまま真ん中をタップすれば話したり調べたりできますし、やっぱり片手操作用だなぁ、と。
サークルの位置や大きさは設定で変えられます。端末の大きさにもよりますが、自然に(片手持ちなら)親指が来る位置にしておけばいいんじゃないでしょうか。
ただ、同じスクエニのFFなどでは画面上のどこをタップしてもコントロールキーになったので、それを採用して欲しい気はしました。まぁ画面内に明示的に表示されている、というのがドラクエらしいといえばらしいですけど。
追記:
このコントロールの位置を動かす矢印ボタンが評判悪いですね。確かにそう頻繁に動かすものでもないし、設定内にもあるんだから、わざわざ移動画面に出さなくてもいいですよね。
あと、Android版ですが「戻るキー」が普通にキャンセルとして使えるのは嬉しかったです。押し続けるとメッセージをどんどんスキップしてくれるし。(更に押してると終了確認になっちゃうけど。)
うーん、どうせならメニューボタンもAndroidはAndroidのソフトキーに任せてほしかったな。このあたり、iOSに引っ張られてAndroidを活かしきれていないんじゃないかと思います。そういうダメなアプリたくさんありますけど。
マップもメニュー内に格納してしまえば、かなり画面スッキリすると思うんですよね。
他のゲームのUIというか移動手段
RPGガントレット・ロード
中央の主人公をタップし、行きたい方向へ指をずらすと移動できる。この方法だと主人公が見えなくなってしまい困る。画面左上のコンパスのようなものでも同じ操作ができるが、左上という右手持ちの場合最も遠い位置。そこに右手を伸ばせばやっぱり画面を覆ってしまう。
クォータービューでの移動というのもあって、ひどく操作性が悪かった。某所でレビューする予定だったが、それすら嫌になるくらい進められなかった。
ダンジョンダイブス
画面下をコントロール用に割りきって使用している。片手では操作しにくいので両手持ちになる。
先のガントレット・ロードもこれも、元はガラケー用のゲームアプリだった模様。なのでメイン画面が上下に小さかったのだろう。
クイーンズ・クラウン2
RPGというかアクションRPGだけど。ちょうど右手左手の位置に攻撃などのボタンと移動の十字キーが配置され、どちらも背景を邪魔しない程度の大きさであり透過もされている。
FINAL FANTASY IV TAY-月の帰還-
画面上のどこをタップしても決定キーになるし、コントロールもその場に表示される。普段は消えているし、便利といえば便利だけど、ちゃんとした位置が決まってないと、手の置き場に困るかも。
操作系が自由に設計できるだけに、決定稿が出ていない感じですね。まぁそれぞれのゲームに合わせて、というのもありますけど。片手持ちで、片手だけでほぼすべての操作を行う、という点では今回のドラクエ1のUIはなかなかいいんじゃないかと思います。
まぁ動きが半歩ずつなのもあって、なかなか狙ったところに行くのは難しいですけど。
フォントとか
すごい違和感があるのはフォント。キレイすぎるんですよね。
ボタンのデザインも含めて、スマホ用に作られた部分がどうにも安っぽいというかRPGツクールっぽさを出しているんですよね。
というわけでちょっと別のフォントで描いてみた。
おっさん懐古厨を釣るのなら、これくらいやったほうが良かったんじゃ?
え、あんまり変わって見えない?え…。
今後の進め方
まぁそんなことを考えながらドラクエ1、楽しんでます。どう考えても、この文章書いている時間のほうが現在のプレイ時間より長いですけど。
まぁ通勤電車の中でダラダラやっていきたいと思います。ただ進めたのでは(それでも面白いですけど)面白く無いので、ちょっとした縛りを入れてやってみようと思います。
- お金を使うの禁止(まほうのかぎは除外)
- 売却可能なアイテム使用禁止。即換金(装備品、まほうのかぎ、たいまつは除外)
これは、ちょっと昔に「ロトの借財」というドラクエ1のプレイ日記というかプレイ日記+小説みたいのがあって、それが面白かったのでそのルールで実際にやってみよう、というものです。
ロトの借財の中ではちゃんとアイテム禁止の理由付けもされていて、さらに46500G貯めなくてはなりません。さぁ、これできるのかなー?
ちなみにロトの借財はその前の「百万ゴールドの男」というドラクエ3のプレイ日記小説の続編であり、さらに「悪霊の債務」というドラクエ2版もあります。が悪霊の債務は未完となっています…。
どれも面白いので、よかったら読んでみてください。